こんにちは、「社長はわたし。主婦が不動産投資はじめました。」のふどまるです。
今回は、よく聞かれる「なぜ借金(ローン)を使わないの?」という質問にお答えしようと思います。不動産投資といえば、銀行からお金を借りてアパートやマンションを買う、というイメージが強いですよね。実際、書店に並ぶ不動産投資の本や、ネット・YouTubeなどでも「レバレッジを使って一気に規模を拡大!」なんて言葉をよく目にします。
私も一度は「ローンを使って一気に大きなアパートを買って、家賃収入で暮らせたらいいな」と思ったことがありました。でも、いろいろ調べて、計算して、自分たちの生活と照らし合わせて考えた結果——。
「やっぱり、私は借金せずにコツコツやっていこう」
という結論にたどり着きました。
今日はその理由を、少し長くなりますが丁寧にお伝えします。
1. 借金をして買うと「手元に残るお金」が少ない?
まず、借金をして物件を買うと、当然ながら「毎月の返済」が発生します。
たとえば、3000万円のアパートをローンで購入したとしましょう。金利1.5%、返済期間20年とすると、月々の返済はおおよそ14万円〜15万円。家賃収入が20万円あっても、差し引きで残るのは数万円程度です。そこから税金や修繕費がかかれば、ほとんど手元に残らないことも。
一方で、私のように築古(ふるい)戸建てを現金で購入すれば、最初の支払いはありますが、その後はローン返済がゼロ。家賃収入がそのまま利益になります。もちろん修繕費などの経費はかかりますが、手元に残るお金の割合はかなり大きくなります。
この「手元に残るお金の差」をいろいろシミュレーションしてみた結果、「わざわざ借金してまで大きな物件を買わなくてもいいかな」と思うようになりました。
2. 精神的な安心感を大事にしたい
正直に言います。
私は「借金」がちょっと怖いです。
もちろん、ビジネスとして融資を活用するのは理にかなっていますし、それでうまくいっている方もたくさんいます。でも私は専業主婦です。夫の収入と、少しの家賃収入で家計をやりくりしています。
そんな中で数千万円のローンを背負うのは、正直「プレッシャーが大きすぎる」と感じました。
もし空室が続いたら? もし予想外の出費があったら?
そんな「もしも」を考えると、眠れなくなるタイプなんです…。
だからこそ、「借金なし」で身の丈にあった投資を選びました。お金はかかりますが、精神的な安心感は何ものにも代えがたいです。
3. 私が住む地域では現金でも買える物件がある
もうひとつ大きな理由があります。それは、私が住んでいるのが「地方」だということ。
地方には、数百万円で買える中古戸建てがたくさんあります。しかも、場所によっては賃貸需要もそこそこあるので、工夫すればきちんと家賃収入を得ることができます。
最初に購入した物件は260万円。現金で購入し、リフォーム後に貸し出して、今では安定して家賃収入を得ています。
もちろん「東京で不動産投資したい!」という方には現金一括は現実的ではないかもしれません。でも、私のように地方でじっくり育てるスタイルであれば、現金投資でも十分成り立つのです。
4. 「物件が物件を生む」サイクルをつくりたい
私の理想のスタイルは、「最初に買った物件の家賃収入を貯めて、次の物件を買う」というサイクルをつくること。
つまり、「物件が物件を生む」形です。
一気に大きくはなりませんが、着実に増やしていけます。そして、どの物件にも「愛着」を持って、丁寧に育てていけると思っています。
借金をすると、「〇年以内に返さなきゃ!」といった時間の制約が生まれてきます。それもまたプレッシャーですし、短期間で結果を求められる投資スタイルは、私の性格には合いませんでした。
5. 自分のペースで、失敗しながら学んでいきたい
不動産投資は、やってみて初めてわかることばかりです。
リフォームの大変さ、入居者募集の難しさ、想定外の修理費用…。私もたくさん失敗しましたし、これからもきっと失敗すると思います。
でも、自分のお金で、自分の責任でやっているからこそ、しっかり向き合える。借金をしていたら、もしかしたら「失敗できない」と思って、身動きが取れなかったかもしれません。
自分のペースで、一歩ずつ進んでいく——。そんな不動産投資スタイルが、私には合っていたのだと思います。
まとめ|借金なしでも、ゆっくり育てる不動産投資はできる
不動産投資=借金をしてレバレッジを利かせる、というイメージが強いかもしれません。でも、現金一括でも不動産投資は可能です。そして、無理なく、長く続けていけるのが大きなメリットです。
私はこれからも、自分のペースで、コツコツと物件を増やしていくつもりです。もちろん、資金面では時間がかかります。でも、「焦らない」「身の丈にあった投資」を意識すれば、借金なしでも十分チャレンジできます。
もし「借金がこわい」「ローンの仕組みがよくわからない」と感じている方がいたら、私のスタイルも一つの選択肢として参考にしていただけたら嬉しいです。